朝、目が覚めて体を起こそうとしたとき、
「少し動きづらい」と感じることはないでしょうか。
睡眠中は体温が下がり、血流も穏やかになります。
その影響で、筋肉や関節が固くなり、動き出しに少し時間がかかることがあります。
若い頃にはあまり気にしなかった感覚かもしれませんが、
年齢を重ねると、それは少しずつはっきりと認識されるようになります。
そのような状態は、病気によって起こることもありますが、
多くの場合、それは病気というよりも、加齢による自然な変化のひとつです。
体は、動きながら少しずつ整っていきます。
筋肉が温まり、関節がほぐれ、頭もスッキリして、体は本来の動きを取り戻していきます。
スポーツ選手はウォーミングアップを大切にすることはよく知られていることですが、
私を含め、多くの方々の1日の始まりにもウォーミングアップが必要なのだと思います。
慌ただしい朝だからこそ、朝の数分を、少しだけ丁寧に過ごしてみるのも良いかもしれませんね。
布団の中で足首をゆっくりと20回まわす。
深呼吸を3回してから起き上がる。
起き上がった後、ほんの数秒待ってから立ち上がる。
最初の一歩を、急がずに落ち着いてゆっくりと踏み出す。
動かないところを無理に動かすのではなく、
動くところから動かして、少しずつ動かないところも動かすイメージで進めていただくと、
きっとうまくいくと思います。
「前より動きにくい」と感じることは、決して悪いことではありません。
それは、体からの小さなサインを捉えられていることでもあるからです。
無理に若い頃のように動こうとするのではなく、
自分の体の“今”に合わせて一日を始めること。
それだけでも、体はちゃんと応えてくれます。
これもまた、小さなリハビリテーションのひとつだと思います。
日々の暮らしの中で、何か一つでもヒントになれば幸いです。


